げんmind

果樹農家、げんまいの心の中。サンやまもと農園での作業、家族との時間、SNSや友人との繋がりの中で感じた事、想い、考えをここに綴ってます。げんまいのmind(マインド)げんmind

みむすび会(春)イベント中止について

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この1週間、TwitterSNSをほぼ見ないで自分の気持ちも一旦置いて、参加する側の気持ちになってずーっと考えていました。

実際は、新型コロナウイルスのニュースが流れ始めた1月下旬頃から考えていて、もう一カ月になります。

今年は、4月にみむすび会(春)

〜ぶどうハウスにて近くの古代桜の花見と、ぶどうについてのQ&A、みんなのぶどうseason2の品種選択や、実際に木、芽吹いた芽、葉に触れて貰いながら、様々な話をする会〜

を開催したくて、準備を進めていました。

 

しかし、もう誰もが知っている新型コロナウイルスの流行の勢いは止まる事無く、今も感染が広がっている状況です。

そんな中でも、イベントを開催しようと一生懸命に動いている方々をTwitterなどで見た時は、とても勇気付けられました。

その方々が行っていた対策や準備や対応から、今回のみむすび会(春)へも良い部分を真似をして、アルコール消毒液、マスク等の準備、発熱体調不良による直前キャンセルへの対応等々を考え開催アナウンスしようとしていたのが、1週間前…

 

今回の開催を中止しようと決心したのは、一週間前にもう一度考えようと、考えはじめてからでした。

日々の作業をしながらですが、真剣に

自分が参加者だったらとずーっと考えていました。

仮に自分が好きなイベントへ出かけて帰宅後、もしコロナウイルスに感染してしまったらと考えました。

誰にも罪は無いウイルス感染ですが、何処で感染してしまったか分からない状況下では、「きっとあのイベントで…」となってしまう

家族に高齢者や子ども達がいらっしゃる方なら良い気持ちにはならないし

特効薬が無い状況の疫病に対して、最悪の場合も考えられます。

 

僕は みむすび と言う言葉に

生産者と消費者とその先にいる方の笑顔を結ぶ想いを込めています。

僕も笑い、貴方も笑い、その先の笑顔の輪を結ぶのが目標です。

ですが今の状況で、それが出来る自信は僕にはありません

 

僕は、この度4月に予定していた

みむすび会(春)を中止致します

 

みんなが気持ち良く、笑顔で参加出来る様になったらあらためて、イベントを開催します

 

現時点では、先になりますが9〜10月にみむすび収穫祭の開催も予定しています。

 

どうか今は、この新型コロナウイルス感染が一刻も早く終息することを願い

僕は、Twitterにて全速力でこれまで以上にリアルをお伝え出来ればと思います!

どうぞ、これからもよろしくお願いします。

 

              サンやまもと農園

                  げんまい  

                山本 壮一郎

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僕は、美味しいを贈りたい

ぶどうのシーズンを終えて

今の想いを綴りたいと思います


今シーズンの始まりは、モヤモヤした気持ちからのスタートでした

その理由は去年の結果からでした


昨シーズン、僕が就農してから過去最高益を上げる事が出来ましたが、それを実現させる為に行った事は

簡単に言えば、質を犠牲にして量を取りにいきました


お爺ちゃんが亡くなって、初のシーズンとなった昨シーズンは何回もやって来る決断の時、常にお爺ちゃんの言葉が脳裏にありました

「とにかく、沢山作らなきゃ駄目だ!」

そして、その声に僕は素直に従ったのです

 

はじめの一歩

思い返すと、僕が就農して初めの2年間は、昨年に比べて売り上げが半分にも満たない位の大失敗を続けました

耕作面積は同じで、人員もお爺ちゃんが居たので今よりも多いのにです

 


理由を今考えると、僕は理想を追いかけたのです

とにかく、いい物を栽培したい!

と考えて質をとことん求めたのです

 


結果を言えば、そこそこの良品は出来たが圧倒的に量が足りず、又技術も不足していて、結果に結び付きませんでした

 


そして迎えた就農3年目

僕の技術も向上し、質と量のバランスも良くなって来た事でようやく、収益増を成し遂げる事が出来ました

 


その最中も常に親父や爺ちゃんは、僕に量を取れと促して来ました

昔から、家は(当園)は質より量を求める傾向が強かったと幼心に思っていましたが、実際そのやり方で、家族を支え

僕自身も生活出来て居た訳ですので、

間違いでは無かったのでしょう

その方向性により様々な弊害もありましたが、御近所一般的には、今もこの傾向にあると思います

 


就農4年目の秋に

事件は突然に起こります

ぶどう収穫シーズン真っ只中の9月下旬

先ず、親父が急性白血病に…

元々、僕が就農したキッカケが父が脳出血で倒れた事でした

その後、麻痺や言語、言動に多少の障害が残りましたが一命は取り止め

自宅療養しておりましたが、今回の病気の発覚…

気を落とす母親を励ましながら、今しなければならない事(仕事)との狭間で揺れていた

 


そして、その時同じ病院では妻が2人目の出産を控え入院して居たタイミングでした

翌日の妻の出産予定日(誘発剤を使った為)に、更に事態は深刻化しました

 


誘発剤により妻の陣痛が始まった時、妻の隣にいた僕の携帯が鳴ります…

母からでした

 


「爺ちゃんが畑で梯子から落ちた!」と…

 


母は父の病院へ向かって居る所で

従業員さんからの連絡で知り

僕に電話して来ました

 


僕自身は、もうパニックを通り越し

訳のわからなくなる始末…

 


その後、母には関係各所から連絡が届き

爺ちゃんの元へ向かいました

爺ちゃんと一緒に、ドクターヘリで

自分、妻とお腹の子、親父の居る

病院へ搬送されました

 


結果から言うと頭から落ちてしまい、爺ちゃんは意識不明の重体で

緊急手術により、命は繋がっていましたが、いつ切れてもおかしくない状況でした

そんな状態を知ってか、分かりませんが

妻の陣痛がおさまってしまい

その夜に妻は爺ちゃんに会うことが出来ました


翌日、妻は無事長男を出産

それから、2日経ち

爺ちゃんは

逝きました…

 

決意と結果、しかし…

どんなドラマでも、見たことない位の経験を僕はして

そして、一家の大黒柱となった時点で

僕のやらなければならない事は明白でした

【一家を守らなければならない!】

その想いが

就農5年目の方向性を生み

結果に繋がります

一見、良かった!と思うのが普通です

けど、僕の心の中はぐちゃぐちゃでした

 


自分がしたくない方法を取り、出た結果…

 


そして、僕のしたい方法で大失敗した過去…

 

 

揺れる想いのその先に


今シーズン

僕の心を揺らしていた想いを

今現在に導いたのは、ナスケン(堀田健一)さんです

おみそしるラジオというPodcastネットラジオで知り

直接会いに行ってからも、SNSを通じやり取りしたり、発信しているナスケンさんの考え方を見ているうちに

自分の心の蓋をどんどんと開けていく様になって行きました

そして、栽培面にもそれは表れました

完璧に自分のしたい方向性に戻って来ました

 


影響を受け新しい取り組みも少しずつ始めています

みんなのぶどうや、ポケットマルシェでの販売がそれです

 


ポケットマルシェではこれまで聞くことが出来なかったお客様の声をダイレクトに聞くことができ

それによって更に美味しいぶどうを栽培したいと気持ちが昂っていますし

 

SNSでは、自分の知識の低さを再認識出来て、勉強しなきゃと感じたり

 

どちらも、一人一人との出会いや、やり取りでこんなにも楽しく嬉しい毎日を過ごせるのかと、強く思っています

 

今、伝えたい気持ち


今日まで僕に関わってくれた全ての人に感謝し、お礼を言いたいです


本当に、ありがとうございます!

 

皆様の叱咤激励により、

今の自分が居ます

家族が居ます

そして、皆様がおります

幸せです!

 

これから繋がっていく方々へ

 

はじめまして、これからどうぞよろしくお願い致します!

 

 

最後に

 

今年の途中経過(少しリンゴもあるので)としては、昨年より売り上げは大幅に落ちそうです!笑

しかし、就農してから1番の収穫のあった年になっております

嬉しいです

皆様との出会いに感謝します

 


あっ!ちなみに親父はその後退院し、順調に治療を進めて居ます

そして、念仏の如く

「とにかく、沢山作らなきゃ駄目だ!」と、僕に訴えていますよ!笑

 


そして僕は、親父に言い返すのです

「僕は、美味しいを贈りたい!」と…

 

 

みんなで守るべき宝

久しぶりにブログ書きます

今日、ラジオで鹿児島の4歳児虐待死のニュースを知りました

どうしようもない憤りを感じただけじゃ無く、児童相談所や市の対応に非難が集中している現実に、疑問を感じました

その事について綴りたいと思います

子どもは宝

昔から子どもは宝と言われます

その通りですよね?

子ども達が居なければ、誰が未来の日本を担うのですか?

綺麗事でしょうか

では、現実的に言えば

子ども達が居なければ、誰が年老いていく私たちを支えるのですか?

外国からいらっしゃった方に支えて貰うのですか

一つの方法として、それもあると思います。

しかし、それを繰り返して行けば、それはもう僕の知る大好きなこの国では無くなってしまっていると感じます。(※僕は、外国からいらっしゃった方を否定はしませんし、もうその方々の力を借りなければならないのは事実で、これから増えていくと思いますし、大切に思って居ますが)

僕が大好きで、大切に思っているこの国を未来へ繋げて行くのは、間違いなく子ども達です。

僕はこの国に住み暮らす以上、誰であれ子ども達を守る事は義務と思うくらいです。

どうでしょう

子ども=未来=宝

に、なると思いませんか?

僕の子どもの頃の経験

僕が小さい頃は良く、近所のおじさんやおばさんに声を掛けられ、可愛がって貰った記憶があります。

日頃の挨拶は勿論ですが、道端で色々な会話をした覚えがあります

思春期になる頃には、ちょっとばかしウザったいなぁって感じた事もありましたが

大人になり親になった今、その関わりがとてもありがたかったなぁって、振り返って思うのです

僕には、こんなエピソードもあります

あれは小学校1年生の冬、期末に通知表を先生に貰い下校したのですが、持ち帰り荷物が重たくて、手提げの紙袋に通知表など入れて雪の上を引きづって帰ったんです

家に帰り、手提げ袋を見たら底が濡れて大きな穴が…

通知表はぐちゃぐちゃでした

それを見た母親に、閻魔大王バリの勢いで叱られ(実際、閻魔様にお会いした事はありませんが…)

「あっ、このままだと殺られる」って感じて、雪の降る夜に家を飛び出したんです。

寒かったなぁ、

泣きながら近所の家の資材小屋に入って、神社に行って神様に謝って、また資材小屋に戻って…

そのうち、やっと帰ろかなってなったんですが帰り辛い

トボトボ雪道を歩いて居ると

偶然通りかかった、隣のおじさんが車で拾ってくれました

そして、おじさんの家では泣きじゃくる僕に何も聞かず、暖かいラーメン🍜を食べさせてくれました

それが、すんごく美味しかった

そして、やっと落ち着きました

その後、おじさんは僕の話を聞いてくれて

大丈夫!困ったらおじさんがいるからねって言ってくれました

しばらくして、おじさんは僕のうちに連絡してくれて、父と母が迎えに来ました

その時なぜかおじさんが、父と母に謝っていました

「連絡遅くなって、ごめんなさい!

そうちゃんの事怒んないでやってくれ

俺が勝手に連れて来ちゃったんだから」と

僕は守られました

そして、家に帰ると母が僕に「ごめんね」と一言謝ってきた事を覚えています

 

後から聞いた話では僕が居なくなってから、家族中で雪の中を探しても見つからず、警察にも連絡しお世話になりました。お騒がせしました

ありがとうございました。

 

何が言いたいかと言うと

それくらい近所のおじさんやおばさんは、僕を守ってくれました

とても

とても

ありがたかったし

心強かったです

 

鹿児島の4歳児虐待死の報道

死亡の女児、保育園を休みがち 夜に1人で歩き4回保護 鹿児島 - 毎日新聞

今日、夕方のラジオニュースで、初めてこの事件を知りました

同時に、市や児童相談所の対応が問題視され

批判を集めている事も知りました

確かに市や児童相談所の対応には、問題もあったかも知れませんが、そこに責任を押し付けたところで亡くなった璃愛来(りあら)ちゃんは帰って来ませんし

この鹿児島で改善が図られたとしても

今後また同じ様な事件が全国のどこかで、起きてしまうのでは無いかと僕は心配でなりません

僕からの提案

人を批判する前に、まず自分から変わりませんか?

みんなで、子どもを守りましょうよ!

近所のお節介、おじさんやおばさん増やしましょうよ

まずは、朝とかの挨拶でいいと思うんです

おはよう!

こんにちは!

こんばんは!

出来ますよね?

で、あれ?いつもと様子が違うなぁって感じたら話を聞いてみればいいと思うんです

みんな万能な人は居ません

親も同じです

間違う事もあります

でも、犠牲になるのが子どもばかりなのは

もう、やめにしませんか?

 

みんなで守ろうよ!子ども達(未来)を

 

 

 

 

みんなのぶどう〜人のために僕が出来ること〜

 

目次

 

みんなのぶどうって何?

 

みんなのぶどうは、〜誰のものでも無いみんなのもの〜がコンセプトのぶどうです!

実際に主に栽培管理するのは僕ですが、みんなで育て、収穫したぶどうは直接取りに来た方にはそのままお渡し、遠方の方は送料代だけいただき、お送りしようと考えています。

ただ、一つの条件を実行してもらいます。

それは、1人で食べない事です!

 

 

みんなのぶどうの価値

 

1人で食べない事!は、つまり誰か他の人と食べなければならない訳で、これは自分以外の人の時間を拘束することになります。これって凄い事で、みんなのぶどう自体には値段は付いていませんが、実際にその拘束時間分の値段を付けるとするなら、とても高価なぶどうになるでしょう(もちろん、人数や一緒に食べたり話したりする時間で差はありますが)

 

 

みんなのぶどうが繋ぐもの

 

僕は、純粋に人が好きで人と話して居るのが好きです。人と話して居ると、本当に色々な感情になります。新しいアイデアも生まれれば、嬉しくて泣きそうになったり、時に感情的になって怒ったりイライラする事もあるでしょう

けど、話さなければその全てが無いのです。

話さなければ、こう考えて居ると思う…たぶんそうだろう…となり、何もプラスにならず、マイナスでしか無いと僕は考えるのです。

人と会って話す事の重要さ、便利になったこの世の中だからこそ大切に思い

この、みんなのぶどうで人と人との会話のお手伝いやキッカケ作りをしたいと思っています。

 

 

みんなのぶどうを思いついたキッカケ

 

みんなのぶどうを思い付いたのは、間違いなくナスケンさんに会いに行ったのがキッカケでした。

 

おみそしるラジオでナスケンさんを知り、ツイッターを始めてすぐに、フォローしていただきました。

おみそしるラジオを聞いたり、ナスケンさんとツイッター上でやり取りするほどナスケンさんに会いたい欲求が強くなり、仕事の切れ間を見つけて四日市まで会いに行きました。

会った感想は…

想像以上のナスケンさん優しさ、アドバイス、想い、アイデア、そして帰りにマルホナスのプレゼントまで…沢山沢山いただきました。

トンボ帰りで数時間でしたが会いにいって、会えて、話せて本当に良かったです。

実は、その時感じた事をそのまま形にしたのがみんなのぶどうだったりします。

人に会って話して、感じる事大きさたるや半端無かったです。

改めて、この場でナスケンさんにお礼が言いたいです!

僕の為に時間を割いていただき、本当にありがとうございました。あの時間は今年一番早く感じて、充実した時間でした。

 

みんなのぶどうの品種

 

早速、みんなの投票で品種決定をしたいと思いツイートしました

 

想像以上の投票数、そして一番びっくりしたのが、品種がピオーネに決定した事です。驚きました!

今だからいいますが、もし僕が投票するとしたら間違い無くピオーネです!

改めて、投票していただいた方や興味をもって下さった全ての方に感謝です。ありがとうございました。

 

みんなのぶどう定植

 

本当はもう少し早く行いたかったですが、僕の体調不良(原因不明の腹痛や下痢)や雨が無かった事もあって、遅くなってしまいましたが

雨が降った後で大地も潤い、また日取りも令和1年5月15日で1515(いこ〜行こー)と覚えやすく、とても良い定植日になりました。

 

みんなのぶどうのこれから

 

今、考えているのはみんなのぶどうの看板を作りたいって事です!これは、イベント開催してみんなで一緒に作りたいと考えてます。

そして、プレみんなのぶどう 〜みんなのぶどうの先輩達〜と言うものも考えています。これは、ぶどうは収穫までに早くて3年、そしてしっかりとした品質と量がとれるまで、5〜6年かかってしまうので、その間に同じ畑や近くの畑にある、みんなのぶどうの先輩ぶどう達に、みんなのぶどうが収穫出来るまでの代わりをしてもらおうと考えてます。

具体的な数量、発送方法等々は検討中なので何か良い意見ありましたら是非ご意見をいただきたいです。

 

最後に

 

みんなのぶどうはみんなで作る、育てるぶどう

そしてそのぶどうは、みんなを繋ぎ、会って、話して、色々なものが生まれ、広がって行く

人ため僕こと 〜人のために僕が出来ること〜を今後も行なって行きたいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!